法人成りした際の給与計算ソフト

個人事業の場合は事業所得なのであまり関係ありませんが、法人成りした際には給与所得になるため、会計ソフトとは別に給与計算ソフトも用意しておきましょう。

社会保険関係の調査では賃金台帳の提出を求められることもありますし、年末調整の際の還付金の計算などでも必要になります。人数の少ない小規模事業者の場合でも手作業で管理するのは大変かと思いますので、何らかの給与計算ソフトを用意することをおすすめします。

パソコンにインストールする給与計算ソフト

当サイト運営者は「弥生の給与計算ソフト」を利用しています。こちらはアマゾンや楽天、あるいは家電量販店などでパッケージ版が市販されていますので、チェックされてみるとよいでしょう。

初期設定が多少は面倒くさいですが、一度設定をしておけば、給与額の変更がない限りは毎月次の月へ更新していくだけなので特に難しいことはありません。

また、専門の明細書や封筒などもありますので、手書きの給与明細よりは信頼性が出てくると思います。自宅のプリンタでも印刷できますので、特に専門の機器を購入する必要もありません。

当サイト運営者は楽天で購入しましたが、ソフトの価格は2万円程度だった気がします。専門の封筒やら明細書なども購入して3万円程度だったかと記憶してます。

なかには、タイムレコーダーとの連携もできる給与計算ソフトなどもありますが、事業所の規模や人数によって最適なソフトを選択されるとよいでしょう。

注意したい点は、税制の変更があるとソフトを買い替えなくてはいけなくなる点です。当サイト運営者の場合、復興税導入前のソフトをいまだに使用しておりますので、復興税対応のソフトに買い替えなくてはいけないのですが、多少の変更点がある程度では買い替える気にはなれず、確定申告書等作成コーナーを利用しつつそのまま使用しております。

税制などの様子を見ながら、しばらくは買い替える必要のないタイミングで購入することをおすすめします。

クラウドタイプの給与計算ソフト

上記の弥生の給与計算ソフトはパソコンにインストールするタイプですが、ウェブ上で計算するクラウドタイプの給与計算ソフトも便利です。パソコンにインストールするタイプとは違い、ソフトを常に最新の状態で利用できるので、税制が変更になっても買い替える必要のないメリットがあります。

初期費用をできるだけ抑えたい場合は、無料お試しからはじめることができ、月額払いにも対応しているクラウドタイプの「freee」や「マネーフォワード クラウド給与」を利用するとよいでしょう。

数年単位での費用で考えると、PCにインストールするタイプのソフトを購入して数年間使い続けるのもよいかと思いますが、税制の変更や年末調整のときに買い替えやアップデートが必要になります。

ソフトを毎年買い替えている場合や法人設立当初の初期費用を抑えたい場合には、これらのクラウドタイプの給与計算ソフトも検討されてみるとよいでしょう。